ブリヂストンは3月24日、経済産業省と東京証券取引所が共同で主催する「なでしこ銘柄」に選定されたことを発表した。「なでしこ銘柄」とは、「女性活躍推進」に優れた上場企業を魅力ある銘柄として紹介し、企業への投資促進、各社の取組加速化を狙ったもので、同社が選定されるのは8度目となる。2024年度「なでしこ銘柄」は、「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」を両輪で進める企業が選定された。
同社は、事業戦略と連動した付加価値創造により、企業価値向上を図ると共に、個人の成功・自信の波及を通じて、多様な人財が輝ける様になることを人財戦略の軸に、様々な取組を加速させている。女性活躍推進に関しては、性別問わず、希望者が育児休業を取得できる環境整備や育児と仕事の両立支援、フェムテック・プログラム導入等、様々なライフステージに応じて誰もが自分らしく働き続けるための支援を強化している。くわえて、組織としての意思決定の多様化を進めるべく、役員がメンターとなり女性基幹職登用候補者のキャリア形成をサポートする制度等の導入・推進に注力している。生産現場においても、女性技能員の視点を生かし、労働負荷を低減し生産性を向上できる作業標準の改善を取り入れることにより、作業の安全性向上や、生産コストの最適化にも貢献している。また、女性技能員向け休憩室の整備など、職場環境改善も推進し、生産現場のカルチャーチェンジにもつなげている。
同社には、1931年の創業以来、第二の創業と位置付ける1988年の米国ファイアストン社の買収などを経て、グローバルで多様な人財を受け入れ多様性を育んできた歴史があり、2020年を初年度とする第三の創業においては、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げている。このビジョンの実現に向けて、多様性を尊重し、様々な価値観や個性を持つ人々が輝ける企業文化の醸成、職場環境の整備に取り組み、持続的な価値創造基盤を構築していく。
同社は、多様性を大切にしていくことで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Empowerment すべての人が自分らしい毎日を歩める社会づくり」にコミットしていくとしている。