弘進ゴム(宮城県仙台市、西井英正代表取締役社長)はこのほど、同社亘理工場(宮城県亘理町)において人工知能(AI)による長靴の画像診断システムが完成し、生産工程に導入したと発表した。AIによる画像診断システムの導入は、これまで目視に頼ってきた判別作業を代替し、業務効率の改善と従業員の負担軽減につなげることを狙いとしている。システムは、AIに複数の画像を覚えさせる深層学習の技術を利用した。点検対象は1日約2000足に及ぶため、これまでは見落としがしばしば見られたというが、現在は100%の確率で誤りを発見出来るようになった。システムは、トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が宮城県と展開するAI技術活用の支援活動に同社が手を挙げたことにより、プログラミングを一から学び内製化を実現。同社は、今後はこの技術を応用し、他製品への展開も進めていく。
2025年03月26日