日本ゼオンは3月31日、川崎臨海部に立地する川崎工場と総合開発センターを包括的に「川崎イノベーションフロンティアポート」と名付け、両組織の融合と管理機能の段階的統合によるシームレスな活動により、新たな価値創造を加速すると発表した。
隣接する川崎工場と総合開発センターは、これまでも連携しながら同社の柱であるエラストマー事業の礎を築いてきた。今後はさらに高付加価値な製品とその先進的な生産技術の開発を両者で担い、シームレスに連携していくことで、「技術発信拠点」としての機能を一層強化する。そのための施策として、建設中の共創イノベーション施設に加え、研究開発~製造(量産)のスケールアップを加速するための多機能な試作設備の新設なども検討している。
なお、組織名称として「川崎工場」および「総合開発センター」は残し、両組織を包含する事業所全体の名称を川崎イノベーションフロンティアポート(KIFP)とする。この名称には「イノベーションと研究開発・生産の融合により新しい価値を開拓する」、「ポートは川崎臨海地区のイメージ(港、空港)であり、ここから発進する」という意味が込められている。
新たな事業所名称のもと、統合された管理部門が両組織の強力なハブ機能を果たし、今後の更なる機能強化に向けた取り組みを進めていく。
2025年04月02日