丸善石油化学と住友化学が合意 京葉エチレンに生産集約

2025年04月02日

ゴムタイムス社

 コスモエネルギーホールディングスのグループ会社である丸善石油化学と住友化学は4月1日、丸善石油化学が2026年度を目途に自社エチレン製造装置を停止し、両社の合弁会社である京葉エチレンに生産を集約することで、両社は京葉エチレンの稼働率と競争力を更に高めていくことに合意したと発表した。2024年10月28日に公表した通り、丸善石油化学と住友化学は検討を進めてきた。
 わが国の石油化学産業において、中国での大型装置の新設・増強による世界的な供給過剰及び国内エチレン需要の減少といった厳しい事業環境により、日本のエチレン製造装置は低稼働が続いている。加えて、カーボンネットゼロを実現するためのグリーントランスフォーメーション(GX)への積極的な参画・貢献が求められている。
 このような背景のもと、両社は、必要なコストを両社で合理的に負担するという考え方を基本として千葉地区エチレン生産最適化に取り組み、日本で最新かつ最大のエチレン製造装置である京葉エチレンの稼働率向上、固定費削減及びCO2排出量削減を通じて、コンビナートの競争力維持発展及びGXへの対応を進めていく。

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー