ブリヂストンが継続選定 ESG指数の構成銘柄に

2025年04月02日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは3月31日、世界的なESG指数である「Dow Jones Sustainability World Index」、「FTSE4Good Index Series」、「MSCI ESG Leaders Indexes」の構成銘柄に継続して選定されたことを発表した。「DJSI World」には2022年より3年連続、「FTSE4Good Index Series」には2018年より7年連続、「MSCI ESG Leaders Indexes」には2023年より2年連続で選定されている。

 同社は、ビジョンである「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の実現に向けて、商品を「創って売る」「使う」、原材料に「戻す」という同社のバリューチェーン全体で、カーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現、ネイチャーポジティブへの取り組みをビジネスと連動させながら強化し、持続的な価値創造基盤の構築へ挑戦している。

 今回の世界的なESG指数への選定は、2020年にビジョンと同時に発表したサステナビリティを経営の中核に据えた中長期事業戦略構想に基づく具体的な経営計画である中期事業計画(2024-2026)の着実な実行と、その進捗に係る適時かつ適切な情報開示が評価されたものと考えている。具体的な取り組みについては、以下の項目が大きく貢献したものと考えている。

 「サステナビリティビジネスモデル」として、より循環型・再生型のビジネスモデルへの変革を通じた環境貢献の拡大。カーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現として、商品設計基盤技術「ENLITEN」を通じたタイヤの原材料における再生資源・再生可能資源の活用、モノづくり基盤技術「BCMA」の展開、生産拠点のグリーン&スマート化の推進などによる資源生産性・エネルギー効率向上の取り組み。ネイチャーポジティブの推進として、事業に直結している天然ゴム・水資源の持続可能な利用に向けた活動、特に天然ゴム小規模農家支援の強化などを推進した。
 人権リスクの特定・是正・予防・開示を目的とした包括的なデューディリジェンスの体制とプロセスの強化。
 「社会貢献活動のインパクトの可視化と開示」として、世界共通課題の中で、同社の強みを活かして最も貢献できる分野の一つである交通安全活動のグローバルな推進に取り組み、インパクト評価の可視化や開示を実施した。

 同社は今後も、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を未来からの信任を得ながら経営を進める軸として、従業員、社会、パートナー、顧客など、多くのステークホルダーと共に価値を創出することで、未来に対する責任を果たし、持続可能な社会を支えることにコミットしていくとしている。

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