横浜ゴムが入社式を開催 清宮社長が安全と挑戦を求める

2025年04月03日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは4月1日、神奈川県・平塚市の本社で入社式を開催し、清宮眞二社長が新入社員を前にあいさつした。

 2025年度新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。ようこそ横浜ゴムへ。
 横浜ゴムグループの将来を担うここにいる皆さんが、本日新たにスタートを切れたこと、大変嬉しく思います。代表して、皆さんを心から歓迎いたします。

 今日から横浜ゴムの一員となった皆さんに、まずは当社の現状についてお話したいと思います。当社公式ホームページなどで見られているかもしれませんが、当社は3年毎の中期経営計画を立てており、現在2024~2026年までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」の2年目に当たります。「YX2026」では、前中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」から推進してきた高付加価値商品の構成比率を最大化するという基本方針をもとに、各部門が一丸となり、『Hockey Stick Growth」(うなぎ昇りの成長)を果たすことを目指しています。その結果、2024年度の売上は、創業以来初の1兆円超えを達成することができました。
 当社の基本理念は、「心と技術をこめたモノづくりにより、幸せと豊かさに貢献する」です。当社は1917年に創業し、100年以上続いている会社ですが、この基本理念は創業時から言葉を変えつつも受け継がれており、一貫して私たちがこだわり続ける「目指すべき姿」です。皆さんにもこの理念を受け継いでいただき、次の100年に向けた成長につなげていきましょう。

 続いて、私が仕事をする上で重要と考えていることを2つ、お話しします。
 1つ目は「安全とコンプライアンス」です。これは、当社の入社式で毎年お話しています。当社は、製造業であり「安全」を最優先事項としています。また、「安全で働きやすい職場づくりと健康づくりを推進するとともに、危険ゼロに向けた安全文化を構築し、労働災害ゼロを目指す」という基本的な考え方があります。そして、各職場において安全対策やルール作りを進めていますが、皆さん一人ひとりが高い安全意識を持つことも必要不可欠です。これは、職場に限られた事ではなく、通勤時はもちろん、自動車やバイク・自転車を運転する際も同様です。必ず決められたルールを守るようお願いします。
 また、コンプライアンスの遵守も非常に重要です。昨今、コンプライアンスに関わる事象が様々な場面で取り上げられています。コンプライアンスは会社の信頼を守る大切なルールです。SNSへの安易な投稿なども含め、法律や社内の規則をしっかり守ることをお願いします。社会人として、当社の一員として責任ある行動をお願いします。
 2つ目は、「社会人としての心構え」です。先程、当社の企業理念をお伝えしました。これまでは、学生として、家族や学校のサポートをはじめ、周囲から与えてもらう側でしたが、これからは社会人として与える側、つまり社会に価値を提供する側へと変わります。より良いものを提供するために、様々なことに挑戦して力を付けてください。挑戦することで、新たな知識・経験を得ることができ、視野も広がります。その挑戦の積み重ねが、企業理念の実現に繋がります。
 私の好きな言葉に「失敗を恐れるより、何もしないことを恐れろ」というものがあります。失敗は勇気を出して挑戦したことの証です。失敗を恐れて挑戦しなかったことより価値があるのです。その経験から得られた学びは、必ず次の挑戦への糧になります。もちろん挑戦の中には、苦しいことや辛いこともあるかもしれませんが、「次はこうしてみよう」という前向きな気持ちを忘れずに、粘り強く挑戦してください。
 最後に、皆さんに期待することをお話しします。「YX2026」では、「よいものを、安く、スピーディーに」を掲げ、グループ全体の基盤強化を進めています。変化の激しい今の時代を生き残るために、取り巻く環境変化に目を向けながら、当社には他社に負けないスピード感が必要です。スピーディーな業務遂行には、確かな基礎が不可欠であり、私自身、機会あるごとに社員の皆さんへ話をしています。従って、新入社員の皆さんには、まず基礎を徹底的に身に付けていただきたいと思います。強固な基礎を築き、様々なことに興味を持って積極的に挑戦し続けることを期待しています。

 以上、皆さんの入社を心から祝福し、歓迎の挨拶とさせていただきます。改めて、ご入社おめでとうございます。

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