ENEOSホールディングスが開催 入社式で宮田社長がエール

2025年04月03日

ゴムタイムス社

 ENEOSホールディングスは4月1日、東京都千代田区の本社で入社式を開催し、宮田知秀社長が新入社員を前にあいさつした。

 皆さん、こんにちは。ENEOSホールディングス社長の宮田です。
 この度は、入社おめでとうございます。
 ENEOSグループの未来を担う370名の皆さんをこうしてお迎えでき、大変嬉しく思います。

 ENEOSグループで働く人すべてが大切にしている思いがあります。「地球の力を、社会の力に、そして人々の暮らしの力に。エネルギー・資源・素材における創造と革新を通じて、社会の発展と活力ある未来づくりに貢献します」というグループ理念です。
 このENEOSグループ理念をベースとしたENEOSグループ長期ビジョンとして、「『エネルギー・素材の安定供給』と『カーボンニュートラル社会の実現』との両立に向け挑戦します。」を掲げています。
また、業務を遂行するにあたっては、「高い倫理観」、「安全・環境・健康」を大前提に、「お客様本位」、「挑戦」、「向上心」を重視することを「大切にしたい価値観」として掲げています。
 グループ理念や長期ビジョン、大切にしたい価値観を大事にして、私たちは常にお客様に対してエネルギーと素材を安定的かつリーズナブルに供給することを心がけています。エネルギーのセキュリティやレジリエンスも考慮しながら、この理念を持って業務に取り組んでいます。
 今後、カーボンニュートラルの推進において、技術的にリードしていけるよう、ENEOSグループとして、様々なエリアで技術開発を進めています。しかし現段階では、水素や合成燃料、再生可能エネルギーなどを世の中に受け入れられる価格での提供はまだ実現できておらず、社会の受け入れ態勢も整っていないため、実証段階に留まっています。一方で、SAFなどでは、次世代燃料への入れ替えが徐々に進行している状況です。
 私たちのビジネスモデルは、単に技術を開発して「これを使ってください」というものとは異なります。3年後、5年後の社会が求めるエネルギーと素材を安定的に供給するため、バイオ燃料や洋上風力など、政府の要請にも応えられるよう準備を進めています。先を見据えて技術開発を行い、お客様本位で次のステップに進むことを常に考えています。ENEOSグループとして、皆様にお届けするエネルギーと素材に対する姿勢をこれからも貫いていきます。

 次に、私から皆さんへのお願いをお伝えします。
 1つ目は安全です。
 当社では、職場の安全を最優先に考え、社員や協力会社の方々が無事に家に帰れることを目標としています。安全に絶対はなく、常にリスクアセスメントを行い、リスクを許容できるレベルまで低下させることが重要です。例えば、交差点での振る舞い一つでもリスクを低減することができます。職場だけでなく、日常生活でも安全を考え、自分や家族・社会の命を守りましょう。
 2つ目はデジタルについてです。
 近年、デジタル技術への注目が高まる中、生成AIが注目されています。当社では、現在デジタル技術の一部が導入済みですが、本格的なAI導入はこれからの予定です。今年をAI元年として取り組み、効率的かつ効果的なオペレーションを目指しています。AI導入により組織の働き方やオペレーションは大きく変わる可能性があり、社員の皆様には変革の先頭に立ち、エネルギー業界を牽引していただきたく、協力をお願いします。

 私たちは、安心して誇りを持って働ける会社を作ることを約束しています。これは、社員や関係する人々、そして社会全体のためでもあります。全員が当事者意識を持ち、相手を尊重しながら建設的なコミュニケーションを大切にしてください。上司や同僚との関係でこの姿勢を実践し、一緒に協力しながら職場環境を向上させましょう。
 活力みなぎる皆さんがさまざまなことに挑戦することを期待して、私からのお祝い言葉とします。
 本日は誠におめでとうございます。

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