デンカ、スチレン系で新ブランド 再資源化と再製品化を推進

2025年04月09日

ゴムタイムス社

 デンカ及びデンカポリマーは4月7日、持続可能な社会の実現を目指し、グループ独自の資源循環システムブランド「ディーノード」を立ち上げたと発表した。「ディーノード」は、使用済みポリスチレン製品やバイオマス原料を活用し、スチレン系材料の再資源化と再製品化を推進するブランドとなる。
 同社グループは、原料から最終製品までの一貫した製造・販売体制を持つスチレンチェーンを基盤に、2024年3月より千葉県市原市のデンカ千葉工場内でポリスチレンケミカルリサイクルプラントの稼働を開始した。
 「ディーノード」を通じて、自治体や他社との連携や最新のリサイクル技術により、持続可能な社会の構築に貢献するとともに、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルを含む適切な方法でのリサイクルやバイオサーキュラーによるバイオマス素材の活用により、スチレン系材料の循環利用を推進していく。
 同社グループは、経営計画「Mission 2030」の中で、スチレン系材料のサーキュラーエコノミー推進を取り組むべき施策の一つと位置付けている。2050年のカーボンニュートラル実現を見据え、安全・安心・快適な日々の暮らしの実現に貢献するサステナブル製品の展開を推進し、環境負荷低減に対する社会やユーザーのニーズに応えるとともに、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを一層強化していく。
 同社はこれからも「化学の力で世界をよりよくするスペシャリストになる」というパーパスのもと、世界に誇れる化学で、人々の暮らしと社会に貢献し続ける。

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