三菱ケミカルは4月8日、ケーブル被覆などに使用するポリオレフィンや熱可塑性エラストマーをベースとした難燃性コンパウンドについて、中国の三菱化学功能塑料(中国・江蘇省)およびフランスのMCPP France(フランス・ティフォージュ)において生産能力を増強することを決定したと発表した。 旺盛なグローバル需要に対応するため、このたび、中国およびフランスの工場に難燃性コンパウンドの新生産ラインを増設し、生産能力を増強する。中国の拠点は25年4月から、フランスの拠点は26年1月から稼働を開始する予定。
モビリティ、通信、建設、ガスなど幅広い産業分野におけるケーブル被覆材として、難燃性コンパウンドの需要が大幅に増加している。
同社の難燃性コンパウンドは、さまざまな難燃・耐熱レベルに対応したグレードラインナップ、独自の配合技術による高い柔軟性、押出成形における優れた成形加工性を有している。
これらの特長から、自動車用ケーブル、太陽光発電システム用ケーブル、スパッタチューブなど幅広い用途で採用されており、近年は中国、欧州を中心に需要が増加している。
2025年04月10日