クラレが22回目のランドセル寄付 髙梨沙羅選手らと梱包

2025年04月10日

ゴムタイムス社

 クラレは4月8日、4月5日に、今年で22回目となる国際社会貢献活動「ランドセルは海を越えて」の旅立ち準備を、横浜市中区南本牧の倉庫において三菱倉庫の協力も得て、実施したと発表した。
 「ランドセルは海を越えて」は、6年間の思い出が詰まったランドセルを全国から寄贈してもらい、アフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動となる。2004年に開始し、これまでに約16万個のランドセルが海を渡った。
 22回目となる今年は約7000個のランドセルを応募してもらい、多賀専務や今年入社した新入社員75名、同社社員でもある女子スキージャンプの髙梨沙羅選手など、約200名の社員ボランティア、関係者が力を合わせて、色とりどりのランドセルを開梱・検品・箱詰めした。
 開会式で多賀専務は、「受け取ったアフガニスタンの子どもたちが笑顔になる姿を想像しながら、心を込めて、安全に作業を」とあいさつした。
 作業は、届けられたランドセルを段ボール箱から取り出し、目立つ汚れや大きな破損がないかなどを確認するところから始まった。その後、検品を終えたランドセルは、ボランティアの手によって新しいダンボール箱に箱詰めされた。また、現地の子どもたち一人ひとりに行きわたるように、一緒に送ってもらったノート、鉛筆、クレヨンなどの学用品も仕分けを行い、梱包した。
 ボランティアに参加した新入社員は「就職活動中にこの活動のことを知った。ボランティアに参加して、今まで大切に保管していた自分のランドセルも、来年は寄贈してみようかなという気持ちになった」と話し、全国から寄せられた思いの詰まったランドセルを前に感銘を受けながら、仲間たちと息の合った働きを見せていた。
 社員の一人として参加した髙梨選手は、「次世代の子どもたちへ夢をつなぐ、タスキをつないでいくような作業ができて幸せに思う。1つでも多く、子どもたちにランドセルを届けられたら」と感慨深げに話した。
 旅立ちの準備を終えたランドセルは今後、日本を出発し、秋ごろ、アフガニスタンの子どもたちの元に届けられる予定。
 同社は、ランドセルの寄贈者、今回会場の提供とともに、作業をサポートしてくれた倉庫会社の社員、多くの関係者に感謝している、としている。

検品が終わったランドセルを運ぶ髙梨選手

検品が終わったランドセルを運ぶ髙梨選手

汚れや破損がないかを確認する新入社員ボランティアたち

汚れや破損がないかを確認する新入社員ボランティアたち

思い出の詰まったランドセル

思い出の詰まったランドセル

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