積水化学工業とフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルムは4月10日、福岡市の次世代型太陽電池率先導入事業に参画することを発表した。
福岡市は脱炭素社会へ向け、新技術を取り入れたチャレンジングな取り組みを実施。その一つが、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の全国に先駆けた率先導入。都市におけるエネルギーの自給自足の新しいモデルとなるべく実装と実証を進め、将来的な導入拡大に繋げていく。
本事業の内容は、①市有施設への率先的な設置(3か所程度を想定)の実施、②市有施設を含む市内建築物に対する次世代型太陽電池の導入、ポテンシャル調査の実施。
実装内容は、福岡市立香椎浜小学校体育館屋根への実装。(設置面積200㎡程度、金属屋根における全国最大規模)蓄電池を併設し、避難所としての機能を強化する。
実証内容は、FGN(Fukuoka Growth Next)屋上へ防水材一体型として設置。FGN建物内での電力消費に活用する。
今後の展開として、福岡市内の都市ならではの設置を検討、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の特長を生かせる設置の候補地を複数選定し、具体的な導入可能性の検討を行う。