川口化学工業の25年11月期第1四半期連結決算は、売上高は19億9000万円で前年同期比0・5%減、営業利益は8200万円で同21・6%増、経常利益は7600万円で同14・3%増、四半期純利益は5600万円で同14・5%増となった。
セグメント別では、化学工業薬品事業の売上高は19億8000万円で同0・5%減、セグメント利益は7400万円で同24・4%増。
ゴム薬品部門の売上高は11億4600万円で同2・2%減となった。国内の工業用品向け製品は、主要老化防止剤の販売が低迷、自動車関連製品の販売が緩やかながら回復したが売上は前年同期を下回った。
タイヤ向け製品は、顧客の堅調な生産活動により主力製品の販売が回復、売上は前年同期を上回った。合成ゴム向けは、特殊ポリマー向け製品の販売は堅調に推移したが、汎用ポリマー向け製品の需要が低迷し、売上は前年同期を下回った。
海外向けは、東南アジア向けの汎用品は低迷する市場の影響を受け販売が減少、合成ゴム向け製品は、需要が回復せず販売が減少、特殊製品の新規用途向け販売が順調に増加したが、全体では売上は前年同期を下回った。
樹脂薬品部門の売上高は1億9800万円で同5・6%減。主要販売先であるアクリル酸・アクリル酸エステルの需要が回復基調にある中、主要製品での海外安価品との競合もあり特殊形状品は販売を増やしたが汎用品は売上が減少した。電子材料関連向け製品は、中国での市場回復により売上は増加した。
中間体部門の売上高は1億8300万円で同24・9%減。農薬中間体は、主力製品の売上は前年同期を上回った。医薬中間体は、脱水縮合剤の販売は需要低迷の影響により国内、海外共に売上は前年同期を下回った。界面活性剤中間体は、顧客の需要に一部回復傾向がみられたが、全体としては低迷、売上は前年同期を下回った。
なお、25年11月期通期の業績予想は、売上高が90億円で前年同期比0・9%増、営業利益は3億2000万円で同15・4%減、経常利益は3億2000万円で同18・0%減、当期純利益は2億2000万円で同34・6%減を見込んでいる。