積水化学らが静岡県の事業へ参画 フィルム型太陽電池の導入実証

2025年04月17日

ゴムタイムス社

 鈴与商事と積水化学工業およびフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルムは4月15日、静岡県と共同で、2025年4月1日よりフィルム型ペロブスカイト太陽電池による導入実証を開始したことを発表した。

 本事業は、鈴与商事を受託事業者とする静岡県との業務委託契約に基づき、ペロブスカイト太陽電池の普及促進や静岡県内企業の関連ビジネスへの参入促進を図ることを目的とし、清水港沿岸部の県有施設の屋根において、約1年間のモデル導入実証を行うもの。ペロブスカイト太陽電池による実証事業としては、静岡県内初の試みとなる。

 脱炭素社会の実現に向けてエネルギーのクリーン化が求められる中、フィルム型ペロブスカイト太陽電池はその軽量性と柔軟性により、従来のシリコン系太陽電池では設置が難しかった場所への設置を可能にし、再生可能エネルギーの導入拡大に貢献すると期待されている。

 本事業では、沿岸部での耐風圧や塩害環境下での耐久性等の検証を行い、更なる耐久性向上や製造技術の確立に向けた開発に生かしていく。

 設置場所は興津13号上屋(屋上)、静岡県静岡市清水区興津清見寺町1375ー35、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を14枚設置。
 実証期間は2025年4月1日~2026年3月31日まで。
 実証内容は、清水港沿岸部の県有施設の屋根において、沿岸部での耐風圧や塩害環境下での耐久性等について検証する。

実証状況の写真

実証状況の写真

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー