太陽工業は4月18日、2025年3月から合成樹脂のリパック(荷姿変更)でダイセー倉庫運輸と提携することを発表した。本提携により、同社がレンタル提供しているフレキシブルコンテナバッグ(製品名:タイコン)へのリパックで、愛知県と福岡県にあるダイセー倉庫運輸の拠点を活用する。両社では合成樹脂のリパックが必要な荷主を相互に紹介し、物流効率を高め環境負荷を低減できるランニング型フレキシブルコンテナバッグのレンタル活用を提案する。
ポリプロピレンやポリエチレンなどプラスチックの原材料となる合成樹脂は粒状で物流され、プラスチック加工業へ配送される。粒状の合成樹脂を安全に運ぶため、袋状の折り畳みができる中型容器フレキシブルコンテナバッグが活用されている。現在、合成樹脂の需給環境は大きな変革期を迎えている。最終的なプラスチック製品の需要が弱まるなかで、原材料となる合成樹脂の供給も変化している。輸入される合成樹脂が増加し、フレキシブルコンテナバッグの利用が主流の国内物流環境に合わない小袋に詰められたものが増えている。倉庫で小袋からフレキシブルコンテナバッグへ詰め変えることで、物流から保管、活用が便利になる。何度も繰り返し利用できるランニング型のフレキシブルコンテナバッグは内袋が不要で、1トン充填が可能なため物流の効率化と安全性の向上に適している。
同社がレンタル提供しているタイコンとパレットをダイセー倉庫運輸へ納入する。ダイセー倉庫運輸でタイコンへリパックし出荷。出荷された合成樹脂はプラスチック加工業へ輸送される。空になったタイコンは同社の物流拠点に回収され、洗浄・メンテナンスを行う。ランニング型フレキシブルコンテナバッグは何度も使用できるため、使い捨てのクロス型バッグに比べ大幅に環境負荷を低減できる。
同社のレンタルバッグ活用メリットは以下の5点。
①タイコンとパレットを一括手配が可能。荷主の負担を軽減することができる。
②タイコンの納入から回収までを一括管理。使用したタイコンは同社が回収し、全国7ヵ所あるコンテナサービス拠点で洗浄・メンテナンスしている。
③リパック(荷姿変更)の手間を削減。クロス型バッグでは必要になる内袋が不要なため、詰め替え作業の手間を軽減できる。1トン充填が可能な大型バッグのため効率的に運搬できる。
④段積みしても高い安定性。クロス型バッグでは必要になる内袋が不要なため、段積み保管が可能。安定性が高いため、保管作業時の事故の危険性を低減できる。
⑤バッグを即日納品。十分なバッグ量を確保しているため、必要に応じてすぐにレンタルバッグを提供することが可能。