東レは4月22日、同社およびグループ会社のToray Carbon Fibers Europeが製造するサーキュラー炭素繊維が、スポーツ用品メーカーのHEAD Sports GmbHの「BOOM RAW」テニスラケットに採用されたことを発表した。
このラケットは、アースデイである2025年4月22日に発売される。
HEADは、より持続可能なラケットスポーツの未来を目指して革新を続けている。2024年には同社と協力して、生物由来の廃棄物や残留物などをマスバランス方式で割り当てた原料を用いた同社の100%バイオサーキュラー炭素繊維を使用した、プロトタイプラケットを開発した。
今回発売する「BOOM RAW」ラケットは、HEADとして初めて炭素繊維部分を全量バイオサーキュラー炭素繊維にした製品。このラケットは、爆発的なパワー、楽しさ、フィーリング、そして優れた操作性を提供しながら、より持続可能なHEADの製造方法により、環境への影響を軽減することを可能にした。
今回の「BOOM RAW」の開発は、HEADの持続可能性を高めるという目標の達成に向けた取り組みの一環であり、同社とCFEもその考えに共鳴し、バイオサーキュラー炭素繊維を供給することとした。
HEADは環境に配慮したスポーツ用品メーカーとして、有害な排出物を削減し、生物多様性を保護するために多くの行動を起こす必要があると認識している。環境への影響を最小限に抑制しながら、ラケットスポーツの革新をし続けるために、中国のテニスラケット主要製造工場のグリーンエネルギーへの切り替えを推進し、年間約7000トンの二酸化炭素排出量を削減する計画にも取り組んでいる。
HEADと同社グループは協同を継続し、より持続可能なラケットの実現を目指していくとしている。