東邦ゴム工業 ベトナムに新工場設立 OA機器用ローラを生産

2012年01月31日

ゴムタイムス社

 工業用ゴム製品をはじめ、工業用合成樹脂製品、OA機器部品などを扱う商社の東邦ゴム工業㈱(本社=石川県白山市、上田敏雄社長) は昨年11月、ベトナム・ハノイ市にOA機器の部品工場を新たに建設した。
 新工場は敷地面積が1万1000㎡で、建築面積は1800㎡(2階建て)。投資額は約2億3千万円。従業員は現地採用で約100人で稼働しながら、当面はプリンターやファクシミリの「ローラー」と呼ばれるゴム部品を生産し、今後生産品目を増加していく予定。
 同社は以前から積極的な海外展開を行っており、1995年に最初の海外事務所を香港に設立。その2年後に中国・深セン工場、2001年にマレーシア事務所、2003年には上海地区(昆山)に自社工場を完成させた。新工場は今回で4ヵ所目。
 進出の理由として、中国は人件費が高くなっていることに加え、リスク分散でベトナム進出を決めたという。今後は新工場の稼働に伴い、中国の従業員を削減する計画でいる。

 同社は海外に生産拠点を置くことで、海外調達を進めるユーザーの満足度を高めることができ、国内生産と同等のTQCを実現し、バックアップ/フォロー体制も整えた。また日本国内拠点への納品も可能であり、ユーザーニーズを的確に把握し、ビジネスパートナーとして企画提案を行い、 付加価値の高い商品を提供していく。
 東邦ゴム工業は、昭和39年に設立して以来、現在はグループ全体で売上高約85億円。国内の従業員数が約140人となる。

ベトナム工場

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