バルカー、コネクシオと協業 モニプラットの新機能開発へ

2025年04月25日

ゴムタイムス社

 バルカーは4月24日、設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」を活用した新たな点検ソリューションの開発において、コネクシオとの協業契約を締結したと発表した。同ソリューションは、現場のセンサ情報をクラウド上でリアルタイムに確認できる機能を備え、点検業務の効率化と安全性向上を目指す。
 同社が提供する設備点検プラットフォーム「MONiPLAT」は、2023年のサービス開始以降、1200社以上ものユーザーの点検業務の効率化を支援してきた。
 今回のコネクシオとのサービス連携により、遠隔地のセンサデータが自動で点検票に転記されるので、巡回工数を削減することができる。
 コネクシオは、スマートデバイスやモバイルソリューション、IoTソリューションを通じて、企業のDX推進を支援するリーディングカンパニー。同連携は、MONiPLATのプラットフォーム戦略であるCBM(ConditionーBased Maintenance)展開の第一弾として、製造現場や工場内の環境・状況を遠隔監視するための新たなソリューションを提供する。
 コネクシオのソリューションは、温湿度、流量、液面、圧力、照度、CO2など、多様なセンサに対応可能で、配線工事が不要な設置の容易さが特長。これにより、製造現場のIoT化を検討しているが何から始めるべきか悩んでいる方や、配線工事の負担を軽減したい方に最適な選択肢を提供する。
 現場に設置したセンサのデータをMONiPLATのクラウド上で一元管理することで、現場に足を運ぶことなく、いつでもどこでもセンサ情報を確認できる。さらに、MONiPLATの基本機能との連携により、センサデータの自動グラフ化や異常値のメール通知に加え、点検報告書への自動転記が可能。自動転記したデータは、MONiPLATの多彩な承認機能を活用することで、迅速かつ効率的に共有・承認が行える。これにより巡回点検工数を削減し、点検業務の効率化と人件費削減を実現する。
 センサから得られるデータを蓄積・分析することで、異常の傾向を把握し、予防保全や生産性向上に貢献する。これにより、点検設備が多く広範囲にわたる現場や、人的リソースが不足している現場の課題解決を支援する。また、危険な環境での作業を減らし、作業者の安全確保にも寄与する。
 同機能は2025年度9月中の販売開始を予定している。MONiPLATに統合した新たな機能として提供するため、既存のユーザーは大きな契約変更の必要無くスムーズに利用できる。

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