三菱ケミカルは4月24日、連結子会社であるトーセンの全事業から撤退を決定したことを発表した。
トーセンは、ウィッグの染色加工など、合成・天然繊維の染色加工を中心に繊維関連の素材・サービスを提供している。
トーセンは、主要事業である繊維の染色加工における需要の減退を受けて、これまで事業のポートフォリオ変革や固定費の削減などに取り組んできたが、取り巻く事業環境は厳しさを増している。また、同社グループが新中期経営計画2029のもとでポートフォリオの変革を進めているなか、トーセンの事業の継続性を熟慮した結果、中長期にわたって安定的に収益を確保することは困難であると判断し、トーセンの全事業から撤退することを決定した。事業撤退のスケジュールは、2026年3月末製造、販売終了を予定している。