西部ゴム商組、大阪ゴム工業会の商工新年互札会は1月17日、大阪市中央区のホテル日航大阪で開催された。両団体合わせて約140人が出席、商工の枠組みを越えて新年の幕開けを祝った。
主催者を代表してあいさつに立った西部ゴム商組の波岡卓視理事長は「昨年は日本にとって厳しい年だったが、今年は良い年であってほしい。組合では、創立40周年に向けてプログラムを作り、それに則って事業を進めていこうと思っている。組合を担う集まりとして次世代経営者の会を作っており、40周年に向けては、その若い人たちが集まり、組合の先行きを話し合うとともに勉強を行っている。そのほか賛助会員の協力を仰いで商品説明会を行っているほか、いくつかのプロジェクトを持っており、教育に軸足を置いて勉強会を実施している。商業者としては品質向上の取り組み、メンタルヘルス、労務管理についての企画を実施しており、たくさんの会員に集まってもらい、これからも続けていきたい」など述べた。
メーカーを代表し、大阪ゴム工業会の山内一郎副会長が「リーマンショックから3年目で、さすがに回復するかと思っていた矢先に大震災に見舞われ、シナリオが変わってしまった。夏ごろから何とかなると考え、秋ごろから盛り返すと期待していたが、そこにきてタイの洪水が発生した。さすがに今年は、そういったことはないと期待している。メーカーの課題として、小回りの効かない点が挙げられるが、商社は身軽が身上であり、是非とも今後の動向をかぎ分け、メーカーに知らせることで、向かうべき今後の方向性を示して欲しい。今年が商業者にとっていい1年であり、我々もその恩恵に預かれるようお願いしたい」と期待の言葉を述べた。
乾杯の音頭は、西部ゴム商組の加藤公三相談役が行い、「今年1年が良い年であることを祈りたい」と述べ、乾杯の発声とともにグラスを高く掲げた。
宴たけなわで、年男・年女による恒例の中締めが行われ、丸山産業の山本高裕社長、丸高興業の中村清関西支店長、弘進ゴムの西井英正社長が檀上に上がった。年男を代表して山本社長が「社員には自分磨きを指導しており、これが私の仕事であると考えている。一人ひとりお客様の顔を見ながら、商品を売り込んでいくことが我々商社の仕事であり、今年も頑張っていきたい」と力強く述べ、新年を祝う祝宴を締めくくった。