東海ゴム工業の第3四半期決算 一般産業用品は好調

2012年01月30日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業の12年3月期第3四半期連結決算は、売上高1788億8000万円、前年同期比7・9%減、営業利益75億5100万円、同32・9%減、経常利益77億7200万円、同27・8%減の減収減益となった。四半期純利益は28億4400万円で同60・7%減と大幅な減益。これは、東日本大震災とタイの洪水に係る損失等を計上したことによる。
 同社グループが関連する需要業界は、震災影響による大幅減産や夏場の電力ピーク対策、円高の長期化、タイの洪水などにより厳しい状況が続き、こうした中で同社グループは新製品・新事業の創出やグローバル規模での生産の最適化や生産効率の向上、間接部門を含めた徹底したコスト低減に取り組み、企業体質強化に努め、事業部門ごとの全世界ベースでの責任者を定めるなど、連結ベースでの経営管理強化を図った。
 〈自動車用品〉
 東日本大震災による第1四半期の自動車生産台数の大幅な減少に加え、第3四半期におけるタイの洪水により、自動車用防振ゴム・ホース、ウレタン内装品・制遮音材ともに売上高は前年同期を下回った。この結果、同事業の売上高は1352億3000万円、同11・8%減、営業利益は45億2200万円、同48・4%減となった。
 〈一般産業用品〉
 産業用ゴム製品分野では、中国での旺盛な需要により高圧ホースの売上げが増加し、住宅用・ビル用制震装置も国内需要の拡大により売上げは増加した。この結果、同事業の売上高は506億6300万円、同6・1%増、営業利益は30億2900万円、同21・6%増と好調に推移した。
 市場別の売上げ状況は、日本が1363億2900万円、営業利益33億8700万円、北米は255億8900万円、営業利益8億6100万円、東アジアは258億3800万円、営業利益15億1800万円、その他地域は149億6200万円、営業利益17億900万円となり、その他地域を除き、いずれも減収減益となった。
 通期の連結業績予想は、売上高2500億円、営業利益150億円、経常利益150億円、当期純利益85億円、同14・5%減を見込んでいる。

 

 

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