4―6月決算約8割の企業が増収増益に

2010年08月23日

ゴムタイムス社

3月期決算の主要上場ゴム企業の第1四半期連結決算がほぼ出揃った。

集計27社(合成ゴム2社含む)の決算は、需要回復基調を反映して21社(77%)が増収増益(赤字企業は除く)となり、 業績の改善が大きく進んだ。とくに収益面は、前期赤字企業が多かったが、ほとんどが黒字転換を果たし、V字回復となった。中間期の連結業績予想も増収増益 が大勢だ。

27社の第1四半期業績を分析すると「増収増益」が21社、「増収減益」2社、「増収赤字」3社、「減収減益」1社。合計 の売上高は8283億2500万円で前年同期の6084億2000万円に対して2199億500万円増、前年同期比36・1%増となった。収益面は、前期 は損失計上だった企業が多く、営業利益は640億3000万円で、同627億8200万円増、経常利益は589億1300万円で同571億4900万円増 と大幅な増益となった。純利益は338億5100万円で同317億5400万円の増額となった。

景況は緩やかながら回復基調が続いており、国内自動車生産も政府のエコ減税、補助金制度などの販売支援策が新車販売に良い影響を与え好調な受注となっている。また、グローバル規模でのタイヤ需要の増大でタイヤ生産が伸び、自動車部品需要も順調な伸びとなっている。

【上場企業27社(合成ゴム2社含)一覧表は、3151号(8月23日号)1面】

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