ニリチンの2010年12月期第2四半期連結決算は、売上高179億3100万円、前年中間期比44・4%増となり、収益は営業利益9億5000万円、経常利益9億9200万円、中間純利益6億1400万円と黒字化した。
利益面は、売上高増加に対して、グループ間での製品相互補完等により労務費・経費を抑えた結果、大幅な収益改善となり、黒字回復を果たした。
地域別業績においても、日本は営業利益4億2200万円、北米は営業利益9300万円、アジアは営業利益4億9700万円、その他(欧州)は営業利益2200万円となり、全地域において字を計上した。
同社の主要事業分野である自動車業界は、新興国への輸出増加等により、平成20年水準の8割程度まで生産が回復するとともに、アジア・中国等の海外生産に おいても好調に推移しているが、国内販売を下支えしてきた自動車購入補助制度の終了による影響等を受け、やや減速傾向に推移するものと予測される。
こうした中で、収益面では原材料・鋼材価格の上昇や為替が円高基調に推移するなど不透明な環境下にあるが、これまで取り組んできたグループ間での製品相互 補完や要員増を抑えた固定費削減など、グループ全体での一層のコスト競争力強化に注力する方針。
通期の連結業績予想は、売上高340億円、営業利益13億円、経常利益13億円、当期純利益7億円を見込んでいる。