アタカ大機の3月期第1四半期連結決算は、売上高55億9900万円、前年同期比5・2%増と増収ながら、収益面は前年同期の赤字を払拭できず、営業損失5億7500万円、経常損失5億1700万円、四半期純損失4億2100万円となった。
同社グループは、第1にものづくり重視の姿勢を維持すること、第2に見積り段階から戦略的コストダウンを図り受注を確保すること、第3に事業メニューの 増加と差別化を図ることの3点を経営課題として、全社をあげて取り組んだが、販売面では増収を確保したものの収益面の改善には至らず損失計上となった。
官需向け中心に廃棄物・リサイクル施設、上下水施設、排ガス処理装置などを扱う環境装置事業は、官公庁による事業費削減政策による発注量の減少が大きく 影響し、受高は65億4800万円、売上高は40億5300万円、受注残高は229億9300万円、営業損失は4億100万円となった。
民需向け中心に電解事業や防蝕事業、産業機械事業、フィルタープレス事業を行う産業装置事業は、引き続く設備投資の抑制により、受注高は11億3300 万円、売上高は10億3200万円、受注残高は28億5300万円、営業損失1億8900万円となった。
一般建設・サイロ建築などの建設事業は、受注高が2億4800万円、売上高は4億1400万円、受注残高は3億3200万円、営業利益は1500万円となった。
なお、同社グループの環境装置事業は、売上高が通常第4四半期連結会計期間に集中するのに対し、人件費その他の固定費は恒常的に発生し、業績に季節的変動がある。
中間期の連結業績予想は、売上高125億円、営業損失7億円、経常損失5億7000万円、中間純損失4億2000万円を計画。