ニッタ㈱の2011年3月期中間決算は主要需要業界である自動車、半導体・液晶、建設機械、 工作機械などの各業界も外需を含め着実な需要回復が見られ、売上高がベルト・ゴム製品やホース・チューブ製品の販売好調で249億3400万円,前年同期 比45・9%の増収となった。 損益面でも、増収を主因に営業利益は5億7900万円となり、前年同期の11億2500万円の損失から黒字化が図られた。
また持分法適用会社の業績好調もあり、経常利益は、26億6300万円(前年同期5億1400万円の損失)、四半期純利益も24億1600万円となり前年同期と比べて大幅に改善された。
通期の業績見通しは世界経済の減速懸念、経済対策の終了による需要の反動減やさらには急速な円高の進行などによる先行きの不透明感が色濃くなっているとし、年度後半は前半に比較してやや厳しいものと予想。
しかし、上期業績はアジアを中心とした海外経済の回復などによりベルト・ゴム製品やホース・チューブ製品で予想を上回る回復が見られ、売上高は前回予想 比8・9%、20億3400万円の増収となった。これによる利益増に加え、持分法適用会社の業績についても、好調に推移したため、経常利益では前回予想比 131・8%,3億2900万円、四半期純利益でも前回予想比46・4%、7億6600万円の増益となった。
同社では主として上期の増加分を加味し、売上高は前回予想に比べ20億円増の490億円、営業利益も2億円増の8億円、経常利益は10億円増の48億円、当期純利益12億円増の42億円にそれぞれ上方修正した。
2010年11月01日