東海ゴム 3月期中間決算

2010年11月01日

ゴムタイムス社

東海ゴム工業の2011年3月期中間決算は売上高は1298億7200万円、前年同期比29・7%増、経常利益は70億8800万円(前年同期9億3500万円の経常損失)、四半期純利益は48億3700万円(前年同期24億9400万円の損失)となった。  自動車用部品は自動車生産台数の大幅な増加により、自動車用防振ゴム・ホース、ウレタン内装品・制遮音材ともに、売上高は前年同期を大幅に上回り、 1029億6600万円、前年同期比31・8%増、営業利益は60億9200万円、前年同期比372・2%増の増収増益となった。
一般産業用品の売上高は313億6300万円、前年同期比23・4%増、営業利益は16億4700万円(前年同期3億8700万円の損失)に黒字転換が図られた。
プリンター用機能部品など事務機器向け精密部品分野では、需要の回復により売上が増加。産業用ゴム製品分野でも建設機械・工作機械向けの高圧ホース需要 が回復し売上が増加したが、住宅用・ビル用制震装置や橋梁用ゴム支承は、制震装置搭載高級住宅の需要低迷や公共事業の減少により売上高は前年を下回った。
通期業績を上方修正
通期の業績予想については自動車関連事業を中心に顧客需要が堅調に推移したことに加え、総原価低減活動による収益体質改善効果により、当初予想を上回る 見通し。下期については政府景気支援策の打ち切りによる自動車需要の一時的な反動減が予想されるが、引き続き総原価低減活動を推進するとともに、新製品・ 新事業の開発や高品質な製品の供給に努め、売上・収益の確保を目指していくとしている。
自動車関連事業を中心に顧客需要が堅調に推移したことに加え、総原価低減活動による収益体質改善効果により、前回発表予想値から売上高は300億円増の 2700億円、営業利益は同45億円増の160億円、経常利益は同30億円増の150億円、当期純利益も同30億円増の100億円を見込み、売上高、利益 ともにそれぞれ上方修正した。
また、配当についても株主に対する利益還元を経営の重要政策の一つとして位置づけ、通期業績予想を上方修正したことを踏まえ、1株当たり期末配当を7円から8円に1円増配とする予定。

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