クラレトレーディング 3月期中間決算

2010年11月11日

ゴムタイムス社

クラレトレーディング㈱の2011年3月期中間決算は売上高578億5600万円(前年同期比 16・2%の増収)、営業利益は15億600万円(同101・9%の増益)、経常利益は15億600万円(同110・2%の増益)、四半期純利益は8億 9100万円(同135・5%の増益)となった。    売上高の35%を占める繊維関連の売上高は205億円。営業利益は前年同期並。産業資材は、自動車用資材のブレーキホースが国内外で順調に拡大。また、 高強力繊維「ベクトラン」、「クラロンK―Ⅱ」が中国、ベトナム市場を中心に拡大し、増収となった。人工皮革「クラリーノ」は、靴用途が前年並みに推移し たが、衣料・軽工品用途は市況の低迷、在庫調整の影響により苦戦し、全体として減収となった。
売上高の75%を占める樹脂・化学品・化成品関連は増収増益。売上高は373億円、前年同期比28・7%増。
ポバールフィルムは、液晶関連需要の堅調な拡大を背景に販売が大きく伸長した。また、水溶性用途も国内外で順調に拡大。また、ポバール樹脂は、国内需要 の回復により、増収となった。「エバール」フィルムは、冷蔵庫用断熱板用途、アジア向け包材用途が順調に拡大した他、壁紙用途が底堅く推移し、増収。
耐熱性ポリアミド樹脂「ジェネスタ」は、LED用反射材用途がLED―TVおよびノートPC 向け採用増により販売量が大きく伸長し、増収。熱可塑性エラストマー「セプトン」は、中国・台湾向け輸出を中心に販売量が拡大し、増収。メタアクリル関連 は、LED―TV用導光板をはじめとする光学製品向けペレット、シートの販売が大きく伸長し、建材向け人工大理石用途の苦戦をカバーした。
通期連結業績予想はアジア市場での取組み強化、商材の高付加価値化への注力、効率経営の追求等の努力により、通期連結業績は売上高1160億円、営業利益30億円に修正した。

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