東洋ゴム工業㈱は、広東時利和汽車実業集団有限公司(TGPM社)と自動車等輸送機器向けに、ウレタンシートクッションの製造、販売会社を合弁で中国に設立することに合意し、1月27日、合弁出資契約を締結した。
ウレタンシートクッションは、乗用車や二輪車等の座席シートに使用される軟質ウレタン製部品。東洋ゴムは、保有する高度なウレタン材料技術により、軽量化や乗り心地向上の実現など、付加価値の高い製品を開発している。
TGPM社は、中国・広東省佛山を中心とした華南地区において、ボディーシーラーの製造、販売およびカーディーラーを展開するなど、自動車メーカーとの販売ネットワークを構築している。
今回の合弁会社設立は、中国市場において付加価値の高いウレタンシートクッション事業の市場参入を目指す東洋ゴムと、新規事業参入によって自動車メーカーとの更なる取引拡大を図るTGPM社との事業戦略が一致したことによる。
合弁会社は今年3月に設立、自動車等輸送機器向けウレタンシートクッションの製造は2013年4月の予定。販売計画は13億円(2017年度見込み)
新合弁会社の概要は次の通り。
▽商号=佛山東洋時利和汽車零件有限公司
▽所在地=広東省佛山市南海区獅山鎮小塘三環西路
▽資本金=約6億円(出資比率=東洋ゴム工業60%、TGPM社40%)
▽従業員数=50名(2017年度見込み)
2012年02月03日