NOKの2011年3月期中間連結決算は、売上高2491億3000万円、前年同期比40・5%増、営業利益186億1300万円、経常利益173億2400万円、中間純利益99億4600万円となった。
シール事業は、自動車向けは国内ではエコカー補助金の終了に伴う駆け込み需要により自動車生産台数が増加、海外でもアジアでの自動車生産の増加を受け販売が増加した。一般産業機械向けも新興国における需要が好調で販売は増加した。
以上の結果、同事業の売上高は1351億5600万円、同40・4%増、営業利益は138億7000万円で黒字化した。
フレキシブル基板(FPC)事業は、電子機器向けは携帯電話、デジタルカメラの生産増により販売が増加。また、ハードディスクドライブおよびタブレット 型パソコンの生産も好調に推移した。以上の結果、同事業の売上高は902億6700万円、同42・3%増、営業利益は45億1300万円、同343・6% 増となった。
ロール事業は、事務機向けは欧米および新興国の需要回復による中国での複写機用カートリッジの生産増加、更にアジアでの複写機・プリンターの生産増によ り販売が増加した。この結果、同事業の売上高は171億3900万円、同32・6%増、営業利益に関しては増収による増益効果があったものの体質改革2ヵ 年計画推進に伴う拠点統廃合にかかる一時費用の増加などで1億9700万円の損失となった。
特殊潤滑剤などのその他事業は、主に自動車生産の増加に伴う需要回復により、売上高は65億6500万円、同40・1%増となった。営業利益は増収および経費抑制などにより3億8900万円で黒字転換を果たした。
通期の連結業績については、中間期の業績を踏まえて修正を行い、売上高は5015億円、営業利益369億円、経常利益353億円、当期純利益221億円を見込んでいる。
2010年11月25日