12年のカー黒需要見通し 総需要は2%の伸長予測

2012年02月06日

ゴムタイムス社

 カーボンブラック協会は1月31日、2012年のカーボンブラック需要見通しを発表した。昨年は東日本大震災でカーボンメーカーの工場が被災、供給力の低下により需要家が輸入品の調達を増やしたため、11年年間の輸入量(見込み)は18万㌧となり、過去2番目の高水準となったが、本年は国内メーカーの供給力が回復し、輸入量の低下、さらに国内需要の回復を見込み、総需要は85万4355㌧、前年実績見込み比2・0%増とした。
 ゴム用は、タイヤ向けが60万9843㌧、前年実績見込み比100・4%で横ばい、一般ゴム向けは15万5512㌧、同107・2%の合計76万5355㌧、同101・7%と小幅ながらプラス予測。非ゴム用は4万2000㌧で同104・8%と数量は少ないものの堅調な需要が予測された。この結果、内需合計では80万7355㌧、同101・9%と予測された。
 一方、輸出は4万7000㌧で同103・3%が見込まれ、総需要は85万4355㌧、同102・0%。
 輸入動向は、11年(見込み)は17万9875㌧、前年比34・8%増と大幅に伸長、とくに中国から急増した。12年は15万5000㌧、同13・8%減とした。
 なお、2011年の実績見込みは、ゴム用が75万2422㌧、前年比1・5%増、非ゴム用は4万63㌧、同93・8%で、内需合計は79万2485㌧、同1・0%増。輸出(4万5516㌧、同6・5%減)を加えた総需要は83万8001㌧、同0・6%増とぼぼ前年並みを確保する。

 

 

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