4年以内にマグニチュード7級の首都圏直下型地震が70%の確立で起きるーという東京大学地震研究所が発表したことで、高層ビルはじめ戸建住宅の耐震建物への関心がより一層高まってきた。
第16回「震災対策技術展」、「第3回振動技術展」が2月2日、3日にわたりパシフィコ横浜(アネックスホール)で開催されたが、基調講演では「免震・制振技術の基本、現状と将来動向」「未来に向けた構造技術~3次元免震の実用化~」「最新の免震・制振技術と東北地方太平洋沖地震における効果の実証」などの講演が行われ、多くの関心を集めていた。 地震に備える建築技術には耐震、制振、免震などがあり、耐震構造は制振ダンパーにより地震エネルギーを吸収する。免震ゴムなどの免震材料を使って地震の振動を建物に伝えにくくするのが免震構造。免震構造は耐震構造に比較して柱・梁や壁材の損傷が生じにくくなるだけでなく、家具や什器の転倒・破損などが極めて少なくなるという。