第 16 回震災対策技術展/第3回振動技術展 ㊤

2012年02月07日

ゴムタイムス社

減災をテーマに 工最新の免震技術を紹介

 第16回「震災対策技術展」と第3回「振動技術展」がパシフィコ横浜(神奈川・横浜市西区みなとみらい)で2月2日と3日に同時開催された。
 震災対策技術展は震災や自然災害への対策に焦点をあて、減災をテーマにした展示会。阪神・淡路大震災を受け平成9年に神戸市で初開催してから毎年実施している。今回は関係者のみに限定していた来場を一般にも初めて開放した。
 一方、振動技術展は産業界におけるあらゆる振動の発生・防振・制振・免震・除振と応用技術に関する最新の情報を発信する専門技術展。「振動」というキーワードに関するあらゆる課題解決の場と同時に、振動の「新しい利用」を創造する場になることを目的としている。
 ゴム・樹脂関連企業は次の通り。
 
《ブリヂストン》
 同社は「新高減衰ゴム系積層ゴムH―RB(X0・6R)」と「鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入ゴム積層ゴムeーB」などを紹介。
 「新高減衰ゴム系積層ゴムH―RBの(X0・6R)」は繰り返しの変形や温度による特性変化を極力小さく抑えたもので免震設計の精度向上やコストダウンを追及した。
 また「鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入ゴム積層ゴムeーB」は従来の鉛プラグの替わりに鉄粉とゴムの混合剤を使用することで、製造・廃業時の環境負荷を低減している。
 タイヤづくりで培ってきた「材料技術」「設計技術」「生産技術」の3つのコア技術を応用することで高品質、高性能な免震ゴムづくりが可能になるのが同社の強みとなっている。
 また全国に広がる販売・サービスのネットワークを利用し、ユーザーに免震構造の建物の建築をサポートできる体制も整っている。
 
《東洋ゴム》
 高減衰ゴム系積層ゴム支承、天然ゴム系積層ゴム支承などをパネルで展示。同社の高減衰積層ゴムの特徴はやわらかい高減衰ゴムのため、より免震効果が発揮しやすく、低層建物にも免震効果がでるという。
 また立地条件にもよるが、別置ダンパーが不要の免震システムの設計が可能で、配置計画がコンパクトなのが特徴。
 一方、天然ゴム系積層ゴムは天然ゴムを使用したシックな免震積層ゴム。各種ダンパーとの組み合わせにより、幅広い用途要求に対応が可能となっている。

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