主要上場ゴム企業の2011年3月期中間連結決算が出揃った。リーマンショック後の大幅な需要減により業績が悪化した前年同期に比べ、需要回復が顕著に表れた。
上場企業27社の業績を分析すると、22社(81・5%)が増収増益で、前期赤字を計上した企業は全て黒字化した。増収減益企業は4社、減収減益が1社。
ゴム製品の需要動向は、エコカー減税や家電製品のエコポイントなど政府の販売支援策もあり順調に回復、タイヤ、自動車部品、一般工業用品とも需要回復を 受けて業績は改善した。中間期の業績を踏まえて通期業績予想を上方修正した企業も目立っている。