オカモト 第3四半期決算 増収ながら21%減益

2012年02月09日

ゴムタイムス社

 オカモトの2012年3月期第3四半期連結決算は、売上高518億7000万円、前年同期比1・9%増、営業利益24億2300万円、同21・6%減、経常利益28億400万円、同8・7%減の増収減益となった。四半期純利益は16億7300万円で同14・1%減。  同社グループは引き続き、
国内での営業力の更なる強化に努め、製造コストと営業経費の削減や新商品の開発に取組んできたが、タイの洪水による生産の一部稼働停止の影響及び原材料価格の上昇などにより一層のコストアップとなり、増収ながら減益となった。
 〈産業用製品〉
 フィルム関連は、期初より文具・手帳用や養生用の受注が堅調に推移し売上増となった。壁紙は、住宅着工件数が回復し、またリフォーム需要も増加したことにより売上増となったが、フレキシブルコンテナーは、需要先の生産調整を受け出荷量が減少し売上減となった。
 自動車内装材は、震災の影響から生産が一時持ち直したものの、タイの洪水により再び自動車メーカーが減産となり、円高の影響
も大きく売上減となった。粘着テープは、原材料等の高騰により、コストアップの厳しい環境のなか、営業努力により堅調に推移した。工業テープは、スマートフォン関連の新規受注が寄与し売上増となった。食品用包装ラップ等は、外食産業が低迷したことにより売上減となった。食品保存用ピチット製品は、東北地方を中心に需要が減少したことにより売上減となった。
 以上の結果、同事業の売上高は288億4300万円、営業利益は12億9500万円となった。
〈生活用品〉 コンドーム等は、少子高齢化や晩婚化の影響により市場が縮小するなか、薄物の需要が好調に推移した
ことにより売上は微増。除湿剤は、震災の影響で春先に出荷が減少したが、その後回復し売上増となった。手袋は、医療用・原発用を中心に受注が堅調に推移。シューズは、原材料高の影響を受けたものの、販売が堅調だったことから売上増となった。ブーツ・雨衣類は、拡販政策を積極的に展開して売場を広げ、また台風や降雪の影響もあり売上増となった。
以上の結果、同事業の売上高は230億2600万円、営業利益は21億1000万円となった。

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