藤倉ゴム工業の12年3月期第3四半期連結決算は、売上高が前年同期比1・9%減の196億6500万円だった。
利益については、福島第一原子力発電所に係る警戒区域にあった生産拠点の臨時的な移転等のため生産効率が著しく悪化し、また円高の進行による為替の影響および災害による損失の影響等により、営業利益は同74・8%減の3億5700万円、経常利益は同82・3%減の2億4000万円の減収減益となった。
今回、大宮工場跡地の売却に伴い特別利益が発生したため、四半期純利益は9億3400万円で同22・8%増。
セグメント別動向は次の通り。
〈産業用資材〉
主力の工業用品部門は海外での売り上げは好調だったが、震災及びタイの洪水により自動車部品メーカーの生産が停滞し、製品の売り上げが伸び悩んだため、前年に比べ減収減益となった。制御機器部門は前年に比べ増収増益、電気材料部門は前年に比べ減収減益となった。この結果売上高は121億8100万円の前年同四半期比2・7%減、営業利益は4億8000万円の同60.1%減となった。
〈スポーツ用品〉
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、嗜好品の買い替え需要低迷に加え、輸出による円高の影響を受けたために前年に比べ減収減益。この結果売上高は38億3300万の同4・6%減、営業利益は3億2400万円の同7・9%減となった。
通期の業績予想は売上高が12億円から5億円、営業利益が12億円から5億円、経常利益が12億円から4億円、当期純利益が19億円から10億円に下方修正した。
2012年02月13日