三菱樹脂(株)(本社東京都中央区 吉田宏社長)は、三菱化学株式会社及び株式会社三菱化学技術センターと共同で、科学分野における国内最大の学会である社団法人日本科学会より「科学技術賞」受賞した。この賞は、日本の化学工業技術に関して特に顕著な業績のあった研究者に送られるもの。
今回の受賞は、三菱化学科学技術センター社により設計・開発され、三菱化学社が評価、同社が事業化をしている高機能ゼオライト水蒸気吸着剤『AQSOA(アクソア)』の開発および工業化が対象となった。AQSOA を搭載した吸着式冷凍機は、太陽光熱や大量に廃棄されて
いる未利用熱を利用して冷房することができ、化石燃料の使用量の削減や、温暖化ガスの排出抑制に貢献出来る。既に、日本、ドイツ、メキシコなどにおいて太陽熱を利
用した冷房システムや超省エネ型ガス給湯器として採用されている。さらに、将来的に自動車の廃熱を利用した吸着式のカーエアコンの実現、その作用により期待さている燃費向上への取り組みが評価され、今回の受賞にいたった。
同社は、今後とも三菱ケミカルホールディングスグループの一員として、KAITEKI社会の実現に向け、地球環境に貢献する商品の開発に積極的に取り組んでいく。
「化学技術賞」受賞者
・垣内 博行(かきうち ひろゆき) 三菱樹脂株式会社
・窪川 清一(くぼかわ せいいち) 三菱樹脂株式会社
・谷川 裕一(たにがわ ゆういち) 三菱化学株式会社
・須崎 美紀(すざき みき) 三菱化学株式会社
・武脇 隆彦(たけわき たかひこ) 株式会社三菱化学科学技術研究センター