ランクセス ジャガディア製造拠点を拡大、インド市場に対応

2012年02月15日

ゴムタイムス社

 ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、インド、グジャラート州のジャガディア製造拠点を引き続き拡大していくと発表した。ランクセスグループは成長著しいインド市場に製品を供給するため、2012年1月より新たに3つの工場を稼働し、インド亜大陸への取り組みを強化する。同社は、同拠点に総7000万ユーロを投資、約300人の新規雇用を創出した。

 同社はフォルクスワーゲンやフォードなどの主要自動車メーカーをはじめとする自動車産業向けに、高性能プラスチックの製造を1月31日よりジャガディアの新工場で開始している。

 また、物質保護剤ビジネスユニットは建設業界向けのバイオサイド製品の工場を稼働した。同社の完全出資子会社であるラインケミーも、タイヤやゴム製品を製造する際に使用される離型剤と添加剤の工場を稼働しているほか、2010年にもジャガディア拠点において、浄水に使用されるイオン交換樹脂の製造施設と、タイヤ及びゴム加工産業向けのゴム薬品工場の製造も開始している。

 現在インド経済は、自動車・タイヤ産業や建設業界向けプレミアム製品への大きな需要を原動力に、今年8%の成長率が予測されている。世界的に自動車メーカーと自動車部品サプライヤーはすでにインドで活発に事業を展開し、また、亜大陸において新工場に投資している。インドにおいて増加する中産階級が車社会化の急速な進展の原動力となっており、インドの自動車産業は今年9.5%の成長率が予測されている。

  また、「Year of Germany and India2011-2012」がドイツのアンゲラ・メルケル首相参加のもと、インドとドイツの国交樹立60周年を記念して行われた。同社もこのイベントに積極的に参加している。同社は、ムンバイ市とニューデリー市の展示会おいて、インドで急速に進む都市化から生まれる課題に対応する高性能製品の紹介を考えている。

 

 

 

 

 

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー