鬼怒川ゴム工業の2012年3月期第3四半期連結決算は、売上高525億9700万円、前年同期比6・9%増、営業利益63億600万円、同8・6%増、経常利益64億1300万円、同10・0%増の増収増益となった。四半期純利益は43億2200万円で同25・7%増となった。
部門別の売上高は、中国での生産量増加により、車体シール部品は241億4400万円、同7・9%増、防振部品は119億7600万円、同7・6%増、ブレーキ部品は103億7700万円、同0・3%増、その他製品事業は52億8600万円、同14・4%増、その他事業は8億1200万円、同8・1%増とすべてのセグメントが増収となった。
損益面は、グループをあげた減産対応、モノ造り改善活動のグロ-バル展開、さらに徹底した調達コスト改善活動などを継続した結果、収益性が向上し、増益となった。
市場別の売上げ動向は次の通り。
<日本>
売上高は震災の影響があったものの、主要得意先の自動車生産台数の増加により396億2800万円、同3・6%増、営業利益は、徹底したモノ造り改善活動・調達コスト改善活動の継続により46億2500万円、同10・5%増となった。
<米州>
売上高は主要得意先の自動車生産台数の増加により29億500万円、同7・1%増、営業損益は、メキシコのモノ造り改善活動が定着しつつあるが、材料市況の高騰の影響を吸収し切れず2100万円の損失(前年同期は1億5300万円の利益)となった。
<アジア>
売上高は、中国の自動車生産台数が引き続き増加したことにより100億6300万円、同21・8%増、営業利益は、材料市況の高騰によるマイナス要因があったものの、操業度の上昇や材料の現地化、モノ造り改善活動の効果により17億円、同16・1%増となった。
通期の連結業績予想は、売上高700億円、営業利益85億円、経常利益85億円、当期純利益52億円を見込んでいる。