三菱樹脂(吉田 宏 社長)は、レストランやホテルなどの飲食店で使用される化粧箱入りの業務用ポリオレフィン系食品包装ラップ「ダイアラップ®エコぴたっ!®」の刃を、従来の金属刃から、植物のでんぷんから得られるL-乳酸から合成されるバイオマスポリマーという、植物由来プラスチックであるポリ乳酸(PLA)を主原料とした刃(以下、エコ刃)に切り替え、本年2月上旬から本格発売を開始する。
同社は、スーパーマーケットの生鮮食品を包装する業務用ストレッチフィルムや、レストラン、ホテルなどの飲食店で使用される業務用食品包装ラップのトップメーカーとして、より環境に配慮した製品の開発に鋭意取り組んでいる。
今般のエコ刃の採用もその一環で、業務用食品包装ラップとしては初めて植物由来プラスチックであるポリ乳酸(PLA)を90%以上用いたエコ刃を採用した。エコ刃は金属刃と同程度の切れ味で、かつ分別廃棄時の刃の取り外しが容易だ。業務用は、箱の水濡れや外部衝撃など、厳しい環境下で使用されるが、刃と箱の接着強度を高めることで、刃が剥がれにくい工夫をしている。また、化粧箱のサイズも従来の50㎜角から45㎜角に変更したコンパクトサイズで、女性にも持ちやすいサイズになっている。
同社は、これからも、顧客のニーズに基づく環境配慮型の包装資材の積極的な開発・商品化に取り組み、三菱ケミカルホールディングスグループが提唱する、人・社会・地球にとっての快適を併せ持つ、真の持続可能な状態である「KAITEKI」の実現を目指していく。