日本ゼオン(株)(本社東京都千代田区 古河 直純 社長 )は、光学フィルム(ゼオノアフィルム®)【ZFシリーズ】)をナノインプリント技術用途に展開する。
ゼオノアフィルム®は、非常に転写性に優れ、光学製品をはじめとする様々な成型品に使用されており、ナノインプリント技術用に加工される開発が進んでいる。
また、ゼオノアフィルム®を素材としてナノ加工を施すだけではなく、ナノテクノロジー製品の生産性を上げることを目的とした、工程用フィルムとしての開発も進んできている。生産性が高い微細加工の製法として、予め微細加工を施した工程用離型フィルムを用いて光硬化性樹脂を転写し、その後離型させることによって、ナノインプリントフィルムを生産する方法がある。その工程用離型フィルムとしては、従来、フッ素樹脂フィルムやPETフィルムが使用されてきたが、フッ素樹脂は微細加工性やアウトガスの課題があり、PETフィルムは離型性や、微細転写性の課題があった。
これまで同社は独自の技術による業界初の原料樹脂に熱をかけて溶融させ、そのまま押し出してフィルムに形成する事により、原料樹脂の投入から高額フィルムを整形する一貫生産方式や、斜め方向に延伸を行う、斜め延伸などの独自の光学フィルムの製品化を実現しており、安定した品質供給を実現している。