財務省貿易統計をもとに日本ゴム輸入協会がまとめた2011年の天然ゴム輸入量は前年比5%増の合計78万5302㌧で、輸入金額は3109億9994万円で同46・8%増ととに前年実績を上回った。
11年の平均輸入単価はキロ当たり396円と昨年と比較して113円、率にして39・7%と大幅に上昇した。
11年の平均輸入単価の動向は4月の平均輸入単価が457・2円と最高値を記録したのを機に、6月(442・8円)以降からは7月(415・8円)、8月(389・2円)、9月(375・3円)、10月(365・8円)、11月(364・4円)12月(283・5円)と7ヵ月連続減少となっている。これは中国の天然ゴム買い控えで価格が急落したことによるところが多いと考えられる。
11年の品種別では、LATAXは前年比7・3%減の1万4498㌧、RSSは同7・5%増の18万5893㌧、TSRは同5・3%増の57万846㌧となった。
11年のRSSの動向は日本ゴム工業会の理事会がさきほど発表した東京相場の天然ゴム(RSS#3)の動向を見ると、11年2月の異常値から下落しているが、11月以降は260~270円台と下げ止まりの傾向。年間平均で見た場合は、11年は10年に比べて50円以上の高値となっているが、12年1月は当限が255・4円、先限は272・8円、市中相場は265円となり、10年の年間平均値に比べても低い水準と見ている。 また天然ゴムの国別輸入実績の品種別構成比では、LATAXがインドネシア75・1%、マレーシア24・6%、RSSはタイが97・3%とほぼ独占、TSRはインドネシア72・7%、タイが25・3%と、全体的にインドネシアとタイが占める割合が多い結果となった。
2012年02月20日