日本ゼオン㈱(古河直純社長 東京都千代田区)は、子会社のゼオン化成㈱(小倉由郎社長 東京都千代田区)及び東京材料㈱(柿沼秀一社長 東京都千代田区)との共同出資で、ベトナム北部のハイフォン市のVSIPハイフォン工業団地内に、ZEON MANUFACTURING VIETNAM CO., LTD.(以下ZMV)を設立したと14日発表した。
2013年春に合成ゴム用コンテナーの生産開始を目指すと同時に、ゼオングループの加工組立関連事業の拠点として、プラスチック加工分野、医療機器分野等での事業化も検討していく。
ZMVは、VSIPハイフォン工業団地に9.36haの土地を確保。まずは、この内の2.4haを活用して、合成ゴム用コンテナー(STEC® (注))の生産工場を整備し、日本ゼオンの各工場及び2013年7月より稼動予定のZEON Chemicals Singapore Pte. Ltd.(ZCS)向けに出荷する予定。フル生産体制下で、250名程度雇用する見込み。同生産ラインで、合成ゴム用に加え、一般工業用途等の金属STEC®の生産も行う予定。
ゼオングループは、主力事業である合成ゴム分野でのZCSシンガポール工場建設をはじめ、韓国での販売拠点設置、中国でのパウダースラッシュ材料工場建設等、海外展開を積極的に進めており、今回の加工拠点整備もその流れの中に位置づけられるものである。STEC®生産を通してベトナムでの事業立上げ、運営ノウハウを蓄積し、今後、加工組立事業分野でのアジア市場展開用拠点として活用していく。
<ZMV概要>
名称=ZEON MANUFACTURING VIETNAM CO., LTD
所在地=ベトナム・ハイフォン市 VISPハイフォン工業団地内
資本金=13、75百万米ドル
生産品目=合成ゴム用STEC®(搬送容器)
生産能力=120千台/年
稼働予定= 2013年4月
合成ゴム用コンテナー(STEC®)