横浜ゴム 中国に原材料の試験・評価拠点を設立

2012年02月15日

ゴムタイムス社

 横浜ゴム(株)(野地 彦旬社長)は中国浙江省にある杭州横浜輪胎有限公司のタイヤ工場敷地内に、原材料の試験・評価拠点として「優科豪馬(中国読みでヨコハマ)中国技術センター」を設立、2012年1月から活動を開始した。 建屋、評価試験機・分析機器を含めた総投資額は2億5,000万円。当初14名の研究員でスタートし、来年度には23名まで増員する計画。同社が海外に原材料の評価・試験拠点を設立したのは中国が初めて。

 同社はタイヤ事業を中心に海外生産を拡大している。従来、原材料の試験・評価は神奈川県の平塚製造所内にある研究開発センターで行ってきたが、より安価でスピーディーな原材料調達に向け、生産国現地での試験・評価体制の整備・強化を急いでいた。今回中国に試験・評価拠点を設けたことで、安価な原材料の採用リードタイムが大幅に短縮でき、さらに中国で採用した原材料をグローバル展開することで全社的な材料費低減も図れるようになるという。

 優科豪馬中国技術センターはタイヤだけでなく各種工業品用原材料の試験・評価も行う予定。また中国原材料メーカーの品質管理や品質保証監査を行うことによって指導も行う。日本で研修を受けた中国人研究員が現地原材料メーカーとの対応に当るため、正確で迅速な採用試験が可能なほか、タイヤ工場に隣接しているため現場での原材料の作業性確認も容易にできるなど数多くの利点を備えている。

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優科豪馬中国技術センターの外観

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