アキレスの2012年3月期第3四半期連結決算は、売上高604億8800万円、前年同期比7・3%減、営業利益11億4500万円、同37・9%減、経常利益13億6900万円、同35・0%減と減収減益となった。四半期純利益は2億6700万円で同75・3%減。 〈シューズ事業〉
小売価格の低価格化と競争激化の中、「エコー」の契約終了もあって前年売上を下回った。その中にあって、ジャパニーズ・コンフォート・シューズ「アキレス・ソルボ」は、靴専門店、百貨店を中心に順調に売場構築が進み、前年売上を上回った。またジュニアスポーツ「瞬足」シリーズは、女児向けダンス用シューズ瞬足ダンスによる新市場への投入が注目され、ジュニアスポーツのトップブランドとしての地位を確保。「スケッチャーズ」は、競争激化と、マーケットの縮小によって前年売上を下回った。シューズ事業の売上高149億4900万円、同9・6%減、営業利益は9億5800万円、同19・1%減となった。
〈プラスチック事業〉
車輌内装用資材は、震災以降車の生産台数の回復傾向は見られたが、生産計画に沿うほどの受注は伸びず、前年売上を大きく下回った。フイルムは、景気減速の影響による電子材料用の不振で前年売上を下回った。農業資材分野は、地域戦略が功を奏し前年売上を上回った。建装資材の床材・壁材は、第2四半期の住宅着工戸数の増加及び、ホームセンター向け床材の需要増があったが、後半の失速により前年売上を若干下回った。
プラスチック事業の売上高252億3500 万円、同
9・2%減、営業利益は6億4900万円、同12・6%減となった。
〈産業資材事業〉ウレタンは、長引く消費低迷の中、車輌用での一部回復の兆しと、インテリア・日用品関連では、節電・環境を意識した素材群と製品が市場で評価され、前年売上を確保。断熱資材は、鉄筋コンクリート造建築向け市場の回復や震災の仮設住宅向けの需要などにより、ボード製品とシステム製品の拡販が図れ前年売上を上回った。
静電気対策品は、電子部品業界の円高等の影響による海外生産、海外部品調達の増加や業界再編の
影響を受け、前年売上を大きく下回った。
産業資材事業の売上高203億200万円、同3・1%減、営業利益)は14億200万円、同17・9%減となった。
併せて通期の営業利益を従来予想の18億から12億円に33・3%、経常利益を従来予想の20億円から14億5000万円に27・5%下方修正した。