ニチリンの2011年12月期連結決算は東日本大震災による自動車生産の減少及びタイ洪水による部品不足などの影響で売上高が334億6300万円、前期比7・8%減、営業利益は7億5400万円、同55・3%減、経常利益6億8200万円、同59・6%減の減収減益となった。当期純利益は日本の税率の変更による繰延税金資産の取崩等の影響もあり6400万円、同92・6%減となった。
日本における売上高は261億3700万円、営業損失は売上高の大幅減少に加え、円高の定着により4500万円(前期6億5900万円の利益)。北米の売上高は66億2800万円、営業損失は1800万円(前期1億5700万円の利益)、アジアの売上高は
二輪販売の好調や4月設立のピーティーニチリンインドネシアが本格的に製造販売を開始したことにより
18億3300万円、営業利益1億9900万円(前期7億9300万円)となった。
欧州の売上高は10億1300万円、営業利益1200万円(前期2500万円)となった。
次期の業績見通しは、堅調な北米需要、中国、インド、東南アジアを中心とする新興国での販売増により売上高400億円、収益面ではロボット化の推進による生産性の向上、アセアン拠点でのグループ補完体制の強化、ならびにグループを挙げての原価低減活動に取り組みにより、営業利益17億、経常利益16億、当期純利益8億円を見込んでいる。
2012年02月22日