クリヤマの12月期連結決算は、量産用機械資材や北米樹脂ホースの販売が好調だったものの、建設資材の販売落ち込みの影響を受けて売上高314億7400万円、前年同期比2・7%減、営業利益15億7500万円、同9・7%減、経常利益18億8900万円、同0・2%減の減収減益となった。当期純利益は移転価格税制更正処分取消による還付税額等の計上により13億5100万円で同18・3%増となった。
〈北米事業〉
各種ホース(産業用、農業用、飲料用等、多種多様なホースを取扱)の販売は堅調に推移し、売上高は現地通貨で過去最高売上を更新し、133億4600万円、同5・3%増となった。しかしながら、原材料価格の高止まりと円高の影響を受け、営業利益は10億8400万円、同8・7%減となった。
〈産業資材事業〉 プラント関係の大型受注物件が減少したことにより売上高は80億5200万円、同3・5%減となったもの
の、商品販売構成の改善と原価低減努力が功を奏し、営業利益は9億2800万円、同6.4%増となった。
〈建設資材事業〉
歩道や鉄道施設等で使用される「Mブレイル」の販売が前年同期を上回ったものの、商業施設等で使用される「スーパー・マテリアルズ」の販売が大型投資物件の受注減により、前年同期を下回ったため、売上高は70億5400万円、同16・5%減、営業利益が4700万円、同81・2%減となった。
〈スポーツ施設資材事業〉
スポーツ施設の改修物件を中心に「モンドターフ」や「タラフレックス」の受注確保に努めたが、競合他社との価格競争激化と東日本大震災に伴う発注停止による受注減により、売上高が15億6500万円、同8・9%減となったものの、販売管理費が減少したことから営業利益は1億5000万円、同18・0%増となった。
通期の連結業績予想は、売上高333億円、営業利益18億8000万円、経常利益20億円、当期純利益12億5000万円の増収増益を見込んでいる。
2012年02月21日