アタカ大機㈱は、タイ・バンコクの石油・天然ガス採掘会社、PTTEP社と、二酸化炭素のメタン転換技術について共同開発することで合意に達し、2月15日に契約を締結した。
この契約は、天然ガス採掘の際に発生する二酸化炭素を風力などの再生可能エネルギーを用いてメタンに転換し、二酸化炭素のリサイクル・再燃料化を目的とする。
プロジェクトの第一段階として、今年1月から実用化可能性調査を開始した。現在、天然ガス採掘の際にはガス田に含まれる二酸化炭素が発生しているが、今回の研究開発が実現すれば、発生する二酸化炭素を100%メタンに転換することが可能となる。
二酸化炭素のメタン化技術は、アタカ大機と東北大学・東北工業大学の両大学の名誉教授である橋本功二氏が20年以上にわたり研究開発を行ってきたもので、再生可能エネルギーを用いた水電解によって水素を生成し、その水素と二酸化炭素を触媒が充填されたリアクターで反応させ、メタンを生成させる。アタカ大機では、PTTEP社と共同で、ガス田から発生する二酸化炭素のメタン化プロセスの確立を目指す。