㈱プライムポリマー（本社＝東京都港区）はポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）の販売価格を改定すると２月27日、発表した。
主原料の国産ナフサ価格は中東情勢の緊迫化による原油価格の上昇、韓国や台湾などアジア地域での旺盛な石化製品需要を背景に急騰しており、12年第２四半期（４―６月）には６万円／klを超える水準が予想されている。これに伴い、用役費用や副原料および物流費など諸経費も上昇している。
同社は、こうした厳しい環境下でコストダウンに努めてきたが、自助努力で吸収できる水準を超えており、価格改定は必要と判断した。
対象製品はポリエチレン（ＨＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）。４月１日納入分から現行価格比キロ当たり20円以上値上げする。
プライムポリマーは、三井化学と出光興産の包括的提携の一環として05年設立。両社がグローバルに展開してきたポリオレフィン事業を生産・販売・研究の全てを統合し、事業規模の拡大を目的に、そのシナジーによって事業価値の最大化を図っている。
