豊田合成㈱(荒島正 社長)は、2月26日にベトナムの現地法人である豊田合成ハイフォン社(Toyoda Gosei Haiphong Co.,Ltd.)で、地域住民や取引先、豊田合成ハイフォン社の従業員とその家族ら、計2,500名以上のボランティア参加により、約2万3千本の植樹を実施した。
同社および同社グループでは、地域および従業員に愛され心やすらぐ工場づくりに向けて、10年間をかけ「世界60拠点で60万本の植樹」を目標に「工場の森づくり」活動を推進している。
09年11月にスタートした本活動での総植樹本数は、植樹会により10万本を超えました。今後も目標の60万本を目指し、継続した工場緑化を進めて行く。
同社の「工場の森づくり」活動は、工場緑化の推進(生態系保護の促進と地球温暖化対策に貢献)と社員の環境意識(エコマインド)の向上と一体感の醸成と地域の人々と一緒に取組むことによる地域社会との融合をねらいに、国際的な植樹の第一人者である、宮脇昭(横浜国立大名誉教授、国際生態学センター長)が提唱されている手法(以下「宮脇方式」)に従って実施している。宮脇方式では、地域本来の植生種による多層構造を持つ森を作ることにより、多様な生物が息づく自然環境を育むことができ、地震や津波、火災などにも有効な防災に強い「本物の森」がうまれる。
今回の植樹種は、周辺地域の事前フィールド調査により、「サクー」や「ロンナオ」など8種を選定し、「混植・密植」させ、「競争と共生」を図りながら「真の生物多様性」を目指す。
なお、今年度は、3月に中国の張家港での開催を計画しており、今後もこのノウハウを世界に発信していく。