ニュースの焦点　スポーツ業界 「涼感」商品に注力

気象庁は７月11日、東北地方で梅雨明けしたとみられると発表した。これにより、梅雨のない北海道を除き、全国の地域で梅雨明けとなった。気象庁によると、東北地方南部は平年よりも14日、東北北部は17日早く、昨年よりもそれぞれ７日早い梅雨明けとなった。 福島原子力発電所の事故で、今夏の電力使用抑制が産業界はもとより、一般家庭にまで呼びかけられている。こうした中で、スポーツ業界においても夏の暑さを少しでも和らげようと、ウェアなど涼感を演じる新商品が投入されている。
ブリヂストンスポーツは、省エネが推奨されている中、ゴルフプレー時やゴルフ以外のシーンでも快適に過ごすためのグッズを発売する。涼感ウェア、キャップ、ソックス、ネッククーラーのほか、通気性の良い素材を使用したグローブの販売に力を注ぐ。 同社契約選手も使用する晴雨兼用の傘や紫外線から目を護るためのサングラス、女性の腕を紫外線から護るアームカバーも注目商品。２００３年から発売しているカネボウコスミリオン㈱との共同開発の日焼け止めリーズは、プレー中でもサッと使用できるスプレータイプや美白成分配合ローションなど全５種類を用意し、紫外線から肌を護る。 アシックスは、２００７年に始まった東京マラソンを機に、全国各地でマラソン大会が年々増加し、今秋からは神戸マラソンや大阪マラソンなど大型市民マラソンもスタートするのに対応する。盛夏シーズンは、走るには厳しい時期であるが、秋以降のマラソン大会出場に照準を当てたトレーニングを続けるランナーも増えており、女性ランナーを対象に、１枚で気軽にレイヤードスタイルが楽しめるニューアイテムのＴシャツとリバーシブルスカートの拡販を開始した。