日本ゴム工業会は経産省統計に基づき、2011年年間のゴム製品生産実績(確報)をまとめた。それによると、生産量は全体で143万4642㌧、前年比100・1%と横ばいとなった。出荷金額は2兆2778億700万円で同4・2%増と小幅ながらプラスとなった。
品種別にみると、自動車タイヤが117万4863㌧、同100・8%、ゴムベルトは2万7751㌧、同108・9%、ゴムホースは3万5663㌧、同98・5%となり、ゴムホースを除き前年実績を上回った。
工業用品については、東日本大震災の影響でサプライチェーンが寸断し、自動車生産が停滞、自動車用ゴム部品の生産が上期は大きく減少した。加えて下期はタイでの洪水が発生し、この影響を強く受け、工業用品全体の生産量は17万574㌧、同94・3%と5%台のマイナスとなった。
履物類の生産は、ゴム底布靴が126万9000足、同78・2%、総ゴム靴の生産は51万1000足、同98・1%とわずかながら前年実績を下回った。
医療衛生用品の生産量は3935㌧、同99・3%、ゴルフボールがメインの運動用品の生産量は2634㌧、同90・9%となった。
2012年の新ゴム消費予想量については、日本ゴム工業会では146万8800㌧と策定。11年年間実績との比較では2・4%増が見込まれた。主要製品別の消費予想量は、タイヤ類が120万640㌧、工業用品類は24万7250㌧zでいずれも前年実績比プラス予想となっている。
2012年03月05日